離婚をするのであれば、自分に不利にならないように進めたいものです。
これまで受けてきた、屈辱。
せめて、条件はこちらの有利に進めたい・・・
しかし、モラハラ夫は口がうまく、自分の都合の良いように条件をつけようとしてきます。
それでは、どのように離婚についての条件について決めていけばよいのでしょうか。
気持ちの整理をする
まず最初に、気持ちの整理を優先的に行ってください。
【モラハラ離婚】夫からの暴言に疲れた・・・モラハラの相談先ごとの特徴と感想
気持ちの整理はカウンセラー、証拠集めは探偵、法律的な視点でのアドバイスは弁護士、それぞれ役割が違います。
気持ちの整理をする前に法律相談などをしてしまうと、うまく進行しないことがあります。
弁護士は、淡々と法的手続きをされる方も多く、必ずしもあなたの気持ちに寄り添ってくれるわけではないからです。
気持ちを吐き出すには、カウンセラーなど心理的な専門家に対して行うのが良いでしょう。
証拠集めをする
証拠は、できるだけ集めておいた方が、後に役に立つ可能性が高いです。
あなたの主張の裏付けになってくれることでしょう。
別居後の証拠は、婚姻関係が破綻していたと判断されると、あまり意味をなさない場合があります。
客観的に見て、婚姻関係が破綻していない段階での証拠は、離婚を有利に進めたいのであれば必須です。
だからこそ、同居中に、集められるだけ集めるようにしてください。
ただし、モラハラは立証が難しいものです。
不貞の疑いがあるモラハラ夫や、暴力行為のあるモラハラ夫の場合には、不貞・暴力の証拠集めを優先的に行う方が、有利に進められる可能性が高いです。
モラハラの証拠については、自分で集めることができますが、不貞の場合には、自分での証拠集めはリスクが高いです。
探偵マッチングラボのようなマッチングサービスなどを活用しながら、自分に合いそうな探偵を探してみると良いでしょう。
なにかと不安が大きい時期に、匿名・連絡先不要で無料相談できるというのは大きな魅力です。
利用するかはともかく、まずは問い合わせることから始めてみましょう。
証拠集めについては【離婚調停・離婚訴訟】モラハラで、慰謝料はもらえるの?モラハラを認めてもらうための証拠集めについてをご覧ください。
味方を探す
離婚は、一人で立ち向かうと、果てしない労力が必要になります。
また、後に漏れなどがあった場合に、不利益を被ることだって考えられます。
自分の力になってくれる人を、探しましょう。
モラハラ夫は外面が良いので、第三者に介入してもらう方が話し合いが進みやすいです(それでも進みにくいですが・・・)
離婚に関することは、どうしても金額が高くなってしまうことが多いですが、養育費や慰謝料などの額などに大きく関わってくるものです。
どうしても、目先のことが気になりがちですが、今後の見通しなどを聞きつつ、将来的な目線で考えることが必要です。
相性の良いサービスや担当者を探すためには、いくつか問い合わせてみることがおすすめです。
お金も時間も手間も労力もかかりますが、離婚を有利に進め、離婚後の生活を安定させるため、必要な行程であり、投資です。
弁護士の探し方は【離婚調停・離婚訴訟】相性の良い弁護士を探すポイントで詳しくお伝えしています。
ただし、弁護士に依頼するとなれば、数十万円は必要です。
訴訟となれば弁護士をつけた方が良いというのが私の見解ですが、協議・調停の場において、弁護士は必ずしも必要ではないと考えています。
協議・調停で決着をつけられそうなのであれば、
離婚プランナーのようなサービスを検討してみるのも、ひとつの手段です。
弁護士に依頼するよりも圧倒的に安価で、納得がいくまで修正できるというのも嬉しいポイントですね。
妥協しない
協議・調停の段階では、相互の意見により離婚条件を決めていくことになります。
モラハラ夫は、自分に都合の良い条件をつけてくることでしょう。
早く離婚したい気持ちは痛いほどわかりますが、あなたが妥協すれば、モラハラ夫の思うツボです。
離婚後に条件を変更したいと思っても、離婚後の条件変更は更に大きな労力が必要であり、思うように進められるとは限りません。
離婚前に踏ん張って、できる限り良い条件で離婚することで、離婚後の生活は安定しやすくなります。
一人で頑張らなくとも、あなたの力になってくれる人は、必ずいます。
一人で抱え込まず、他者の力を借りながら、有利な条件を勝ち取れるようにひと踏ん張りしてみてくださいね。
別居を長引かせる
婚姻費用を受け取っている場合、もしくは、婚姻費用分担調停を申し立てたうえであれば、別居期間を長引かせるというのも、方法のひとつです。
モラハラ夫があなたに婚姻費用を支払わなければならない場合、あなたへの婚姻費用の支払いは、モラハラ夫にとって痛手です。
モラハラ夫が持つ『妻に1円たりとも払いたくない』という心理を逆手にとった方法です。
婚姻費用を払い続けているモラハラ夫は、早く離婚を成立させたくなります。
養育費を支払う方が、婚姻費用を支払い続けるよりも、圧倒的に負担が少ないからです。
もしかしたら、モラハラ夫が『婚姻費用を払い続けるくらいなら・・・』と思い、多少条件面で譲ってくれることがあるかもしれません。
しかしこの方法は、あくまでモラハラ夫次第です。
あなたを苦しめているモラハラ夫に効果がありそうかどうかは、ご自身で考えてみてくださいね。
婚姻費用について、詳しくは、モラハラから逃げたい!離婚したいけどお金がない時に知っておくべきお金の知識 - 夫から受け取るお金編 -をご覧ください。
まとめ
今回は、モラハラ夫との離婚を有利に進めていくための方法についてお伝えしました。
離婚前は、どうしても根性で乗り切るしかない場面も多いです。
投げ出したくなることも多いですが、ここで踏ん張れば未来は明るいものです。
最後まで根気強く粘って、有利な離婚条件を勝ち取ってください。
お読みいただき、ありがとうございました。