【アドラー心理学】モラハラ加害者体質とモラハラ被害者体質、同じ場面での対応の違いとは?

メンタルヘルス
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一人で入った喫茶店で、お気に入りの洋服にコーヒーをこぼされたとき、あなたなら、どのような対応をしますか?

また、同じ状況において、モラハラ夫なら、どのような反応をするでしょうか。

①店員に対して怒鳴る

②店員に「何か拭くものをいただけますか?」と言う

③特に何も言わず、手持ちのハンカチで拭く

想像力を膨らませて、その状況を頭に思い浮かべてみてくださいね。

モラハラ加害者の場合

まず、モラハラ夫の場合から考えてみましょう。

モラハラ夫が、もし一人で入った喫茶店で、お気に入りの服にコーヒーをこぼされたとしたら、いったいどのような反応をするのでしょうか。

①店員に対して怒鳴る

②店員に「何か拭くものをいただけますか?」と言う

③特に何も言わず、手持ちのハンカチで拭く

モラハラ夫の対応を考えたときに、①店員に対して怒鳴る を選んだ方が、多いのではないでしょうか。

【アドラー心理学】名著『嫌われる勇気』に学ぶモラハラ対処法 - モラハラ夫の心理編 -

アドラーによると、怒りは、つくられた感情です。

こぼされたから大声で起こるのではなく、大声を出す目的を叶えるために怒りの感情をつくり出していることになります。

つまり、相手を屈服させるために、その道具として怒りを使っているわけです。

例外を考えてみましょう。

外面が良いモラハラ夫は、この場で怒りを出さない可能性もありますね。

たとえば、大事なクライアントとの打ち合わせで、そのクライアントが同席していた場合や、コーヒーをこぼした店員が自分の好みのタイプであった場合などです。

しかし、コーヒーをこぼされたことは、モラハラ夫にとって間違いなく大きなストレスであるはずです。

モラハラ夫は、そのストレスを怒りとして出さないという選択が、できるということですね。

ただし、ここで怒りを出さなくとも、帰宅後、自宅という閉鎖的な環境で、あなたに対して怒りの感情をあらわにし、あなたを痛めつけることも考えられます。

そのときは、そのときなりに怒鳴るための理由を探し、怒鳴ることになるでしょう。

モラハラ被害者の場合

次に、あなたの場合は、どのような対応をするでしょうか。

考えてみてくださいね。

①店員に対して怒鳴る

②店員に「何か拭くものをいただけますか?」と言う

③特に何も言わず、手持ちのハンカチで拭く

苦笑いしつつ、何も言わずに自分が持っているハンカチで、コーヒーを拭き取る様子を想像された方が、多いのではないでしょうか。

モラハラ被害を受けるような方は、③特に何も言わず、手持ちのハンカチで拭く を選ぶ方が多いと思われます。

コーヒーをこぼした店員相手に、何か拭くものを持ってきてもらうことすら、遠慮してしまうからです。

自分はお気に入りの服を汚されて、嫌な気持ちになっているのに、これでは、こぼした店員は何の罪悪感も覚えないし、失敗として印象にも残らないかもしれませんね。

店員の責任であるはずのことを、あなたが引き受けてしまうことで、店員の考える余地を奪ってしまっています。

もうひとつ質問をします。

もし、コーヒーをこぼしてきたのが、店員ではなく自分の子どもだったらどうでしょうか?

①子どもに対して怒鳴る

②子どもに「何か拭くものをとってきて」と言う

③特に何も言わず、手持ちのハンカチで拭く

①怒鳴る まではいかなくとも、怒りの感情をあらわにする方は、多いのではないかと思います。

つまり、私たち人間は、相手を選んで怒りを表出しているということですね。

モラハラ加害者・被害者以外の場合

それでは、モラハラ加害者でも、モラハラ被害者でもない場合には、どのような対応をするのでしょうか。

①店員に対して怒鳴る

②店員に「何か拭くものをいただけますか?」と言う

③特に何も言わず、手持ちのハンカチで拭く

モラハラ加害者でも、モラハラ被害者でもない場合、②の選択肢を選ぶ方が多いようです。

こぼされて、服が汚れた事実は、怒鳴っても消えません。

しかし、相手がこぼしてしまったことに対して、こちらが責任を取ってあげる必要もありません。

怒鳴らなくとも、店員は謝罪に来るはずです。

店員が慌てていて、拭くものを持ってくるという発想に至っていないのであれば、冷静に伝えれば良いのです。

相手をコントロールしようとするのでなく、また、自分だけが損をするような立ち回りをせず、適切なコミュニケーションをとって、対人関係を築いていきたいですね。

まとめ

今回は、喫茶店でお気に入りの服にコーヒーをこぼされてしまったときのことを例に、モラハラ加害者とモラハラ被害者の対応の違いについて考察しました。

とっさのときには、普段の思考の癖が出やすいものです。

普段から、自分の言動の傾向を知ることに努め、少しずつできる範囲から、改善していきましょう。

モラハラ加害者も、モラハラ被害者も、生きづらさを抱えている点では共通しています。

これからの人生、少しでも負担なく生きていけるように、まずは自分を見つめなおしてみましょう。

【アドラー心理学】名著『嫌われる勇気』に学ぶモラハラ対処法 - 被害者の生きるヒント編 -

お読みいただき、ありがとうございました。

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