モラハラ夫と一緒にいる女性は、モラハラ夫と長い期間一緒に過ごしている方も多いものです。
長く連れ添ったモラハラ夫との離婚を打ち明けたとき、聞かれがちなのが、「結婚前にわからなかったの?」というもの。
好きでモラハラされていたわけではなく、勇気を出して離婚を決断しているのに、周りからこのような質問をされると、また自分を責めてしまうモラハラ被害者。
これでは、明るい未来へ向かって歩き出そうとしているのに、負のループに陥るだけです。
モラハラ夫の本性を結婚前に見抜くことは、難しいのです。
今回は、どうしてモラハラ夫の本性を見抜くことが難しいのか、考えていきましょう。
外面が良い
モラハラ夫の特徴として挙げられるのが、外面の良さです。
家庭内での様子と、打って変わって、外でのモラハラ夫は、周りに良い顔をします。
モラハラ被害者とモラハラ夫に、共通の知人がいれば、都合の良いように吹聴し、外堀から埋めてくることも。
そして、知人ではなくとも、モラハラ夫はコミュニケーション能力が高いことや、華やかで経歴もあることで、周囲の目にはとても魅力的な男性に映り、「あんな良い旦那さんいないよ」と言われることも多いです。
このように、モラハラ夫に対する周りからの評価が高いことが、モラハラ被害者は、『自分が高望みしているんだ』などと思い込むことに繋がってしまいます。
そしてモラハラ被害者は、周りの意見を聞きすぎるがあまり、自分の気持ちに蓋をして、我慢をし続けることになってしまうのです。
口達者
モラハラ夫は、口がうまく、いつもあなたのことを言いくるめてきますよね。
何かしら、それらしい理由をつけて、自分の意見を押し通します。
たとえ、それが嘘であったとしても、躊躇することはありません。
あなたは、モラハラ夫と口論になった際に、モラハラ夫に反撃し続けることができますか?
おそらく、モラハラ被害者が、モラハラ夫に反撃し続けることは、難しいでしょう。
モラハラ夫は『その口論に勝つ』ことしか頭にありません。
揚げ足取りをしたいモラハラ夫と口論になると、次々と話は脱線していきます。
真剣に向き合っているあなたは、やがて疲弊します。
モラハラ夫は、『口論であなたに勝つ』ことだけが目的なので、表面的な話しかしておらず、疲れません。
このように、モラハラ夫と言い合いをして勝てることは望めません。
モラハラ夫とどう向き合えば良いのかわからない方は、下記の記事をご参照ください。
モラハラ夫をぎゃふんと言わせたい!モラハラ夫との同居時における注意点
長年にわたる洗脳
あなたは結婚前から、少しずつ、少しずつ、モラハラ夫から洗脳を受けています。
急激に虐待が始まったわけではないはずです。
あなたのことをどの程度までいたぶって良いものか、モラハラ夫は試してきました。
その過程で、あなたはモラハラ夫からの洗脳を受けてきたのです。
・自分には価値がない
・モラハラ夫くらいしか、自分の相手をしてくれる男性はいない
・モラハラ夫のことは私が支えてあげなければならない
もし、上記のような考えがあるのだったら、危険な考え方になっています。
あなたが、モラハラ夫から常識だと言われてきたこと、それは他者の目から見れば非常識かもしれません。
モラハラに疲れた・・・でも、カウンセリングや相談をしても意味がないと思っていませんか?
今までモラハラ夫のみの意見しか聞いていないのであれば、他者の意見を聞くことをおすすめします。
モラハラ夫がどんなにそれが正しいことだと主張しようとも、世間的に見ればおかしいことだってあるのです。
カウンセリングなどを利用し、他者の意見を聞いてみると、驚く事実が見えてくることもあります。
モラハラ夫は、モラハラ被害者が自分のものになったと思うと、どんどん虐待をエスカレートさせてきます。
モラハラ夫のモラハラがエスカレートするのは、結婚後や妊娠・出産後に多いこともあり、結婚してから発覚することが増えるようです。
結婚前に小さな違和感だったものが、結婚後急激に大きくなるケースも多いです。
結婚前の違和感とは、いわばモラハラ夫の『お試しテスト』。
その『お試しテスト』をクリアしたあなたを、モラハラ夫は得意の話術で言いくるめて結婚に至っているのですから、結婚前に見抜くのは至難の業でしょう。
まとめ
今回は、どうして結婚前に、モラハラ夫の本性に気づくことができないのかについて考察しました。
モラハラ夫にとって、巧みな話術を駆使し、あなたを丸め込んだり、周囲の人間を信用させたりすることは容易いことです。
そして、モラハラが激化するのは、大抵結婚後のこと。
結婚前に見抜くことは、難しいのです。
あなたがモラハラ夫のもとを去る決断をしたとき、周囲からはたくさんの意見を聞くことになるでしょう。
モラハラは、理解してもらいにくいものです。
モラハラで受けた心の痛みは、モラハラ経験者にしかわからないと思った方が、良いと思います。
周りが何と言おうと、あなたの人生、あなたの好きなように生きて良いのです。
『どうして気づけなかったんだろう』と、自分を責める必要は、一切ありません。
『早めに気づけて良かった!』と、これからの明るい未来を見据えましょう。
お読みいただき、ありがとうございました。