【モラハラ離婚】経済的DVの特徴と、その対処法

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『精神的DV』と呼ばれるモラルハラスメント。

それに対し、『経済的DV』とは、経済的に相手を苦しめ、支配することを指します。

モラハラを受けている場合、同時に『経済的DV』を受けている場合も多いようです。

自分自身が『経済的DV』を受けていないか、一緒に確認していきましょう。

経済的DVとは?

『モラハラ』は、周りから理解してもらいにくい『精神への暴力』です。

それでは、『経済的DV』は、どうでしょうか?

『経済的DV』も、『モラハラ』と同様、周りからの理解は得られにくいです。

お金のことって、周りに大っぴらにできない話ですよね。

日本人は、お金の話をすることが、悪であるかのように、お金の話を避ける傾向があります。

だから、経済的に虐待を受けていたところで、それを周りに相談しようという考えに至りにくく、自分が虐待を受けているなんて、夢にも思わないのです。

経済的DVの内容

経済的DVの内容としては、以下のようなものが挙げられます。

生活費を渡さない

まず、十分な生活費は渡されません。

どう考えても困窮する額を生活費として渡してきます。

全く渡していないわけではないので、周りからの理解を得にくく、離婚訴訟など争いに至った場合にも、判断をしにくい部分です。

家計を明かさない

部分的に開示してきますが、全体の家計は明かされません。

部分的に明かされても、全体像が見えないと、不安は尽きないし、今後のめども立てにくいものです。

加害者側が自由にお金を使っているのを見ると、そのギャップに思い悩むことになります。

加害者がほとんど管理しているため、違和感があったとしても、うやむやにされて終わることでしょう。

自由なお金を持たせない

加害者は、被害者に十分なお金を渡しません。

それなのに、被害者のお金の使い方を事細かにチェックするのです。

レシートのチェックをしたり、一日の行動について聞いてきたり、洋服のタグを見たり、本当に細かいところまでチェックしてきます。

加害者は、散財していて、家計を明かさないにもかかわらず、被害者の行動のチェックは怠りません。

また、被害者が結婚前に貯めていたお金を、理由をつけて奪います。

被害者は、少しずつ、少しずつ、苦しめられていくことになります。

勝手に借金をつくる

経済的DV加害者は、借金をつくることへの心のハードルが低く、借金することをためらいません。

自分をよく見せたいけれど、自分が持っているお金では足りないので、借金を、さも自分が貯めたお金かのように考えています。

結婚前に借金がないかを確認しておくことも大切ですが、結婚後にも借金を膨らませる一方ですので、気をつけておきましょう。

働かせない

経済的DV加害者は、被害者が働くことを拒みます。

加害者は、口達者なことも多く、それなりの理由をつけて、働かないようにしてきます。

自分だけが働きに出て収入を得ており、相手は収入を得ていない状態ができあがり、自分が優位に立ちやすい関係性になります。

そして、優位に立った状態で、モラハラを行い、精神的にも虐待してくることが多いです。

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暴言を吐く

「誰の金で食べていけると思っているんだ」

「働いてもいないくせに」

「こんなに金を使ったのか」

「金食い虫」

など、言葉でも攻撃し、被害者の心を衰弱させます。

被害者は、この言葉の攻撃によって更に自己肯定感が低くなり、自分を責め、お金を使うことに罪悪感を抱くようになっていきます。

対処法

経済的DVは、上述した通り、自覚しにくいものです。

『苦しい』と感じるときには、自分だけで抱え込まないようにしましょう。

経済的DVへの対処は、以下のとおりです。

現状把握

まず、違和感を持つところからです。

違和感を持ったら、他者に相談するなどして、現状を把握し、今自分が虐待を受けているのだということを自覚しましょう。

相談

お金のことは相談しにくいことですが、親や友人など、信頼できる人に、現状を相談してみたり、他の家庭の状況を聞いてみたりしましょう。

もし、周りの人にいうのが気が引ける・・・という方は、いろいろと相談できる場所もあります。

電話で相談に乗ってもらえる場合もありますので、身構えず、まずは現状を話してみましょう。

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証拠集め

もし、離婚訴訟をも視野に入れる、という方がいらっしゃれば、証拠を集めておくと、のちに役に立つ場合があります。

家計簿、通帳残高、「俺の金」などの暴言のメモなどは、証拠として有効です。

借金の証拠として、金融機関や消費者金融からの封書なども確認しておきましょう。

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ただし、経済的DVは、認めてもらうのは難しいと思ってください。

あくまで、他の離婚理由に付随して、関係を継続するのが困難だという主張を強めることができる程度のものだと思っておいた方が良いと思います(経済的DVの程度や、集まった証拠にもよりますが・・・)。

まとめ

今回は、経済的DVについて考えました。

経済的DVは、この国がお金のことをあまり話さない文化であることや、お金への価値観が人それぞれ違うことなどから、他者に理解してもらうのが、非常に困難なものです。

離婚訴訟に至ったとしても、多少なりとも生活費を渡されている場合などは、立証が難しくなってくるでしょう。

しかし、誰にもわかってもらえなくても、『経済的DV』という暴力であり、虐待なのです。

自分自身がその事実を受け止め、自覚し、今後の生活を考えながら、どのように対処していくかを考えていくことが必要です。

離婚の勇気が出ない・・・モラハラは苦しいけど、踏ん切りがつかないあなたへ

お読みいただき、ありがとうございました。

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