【心理的虐待】ガスライティングの概念と対処法

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ガスライティングとは、心理的虐待の一種です。

被害者にとって不利な状況になるよう仕向けたり、事実を歪めて被害者に伝えたりすることで、被害者は認識を誤ることとなり、次第に自分に自信を持てなくなるようになります。

この記事では、ガスライティングについてお伝えするとともに、その対処法についても考えていきたいと思います。

ガスライティングの語源

『ガスライティング』というのは、映画『ガス燈』に由来する言葉です。

『ガス燈』とは、心理サスペンス映画で、夫から心理的に追い込まれる妻の様子が描かれている作品です。

被害者妻は、モラハラ夫から、窃盗癖や物忘れを指摘され、精神的に追い詰められていき、自分がおかしくなってしまったのだと思うに至るようになるのです。

事実を歪め、嘘を教えることで、被害者に嘘の主張を事実と信じ込ませ、被害者は加害者に依存するようになるという、まさにモラハラによる洗脳を描いている作品です。

ガスライティングの内容

一見すると、些細なことで、周囲の理解を得ようとすると困難である場合も多い、ガスライティング。

ガスライティングとは、以下のような嫌がらせです。

・勝手に物を移動させる

・被害者がおかしいと責める

・周囲に噂を流す

・たとえ嘘であっても、加害者が正しく、被害者が間違っていることになる

些細なことでも、繰り返し繰り返し、心に虐待を受け続けることで、次第に自分に自信を持てなくなってきます。

加害者は、周りの人間を巻き込み、嘘の主張を事実のようにでっち上げ、「君が間違っている」と、執拗に被害者の精神を追い込みます。

「みんなはこう言っていた」「まわりもこう思っている」と、加害者から言われるだけでも、何となく、自分一人がおかしいのかと思ってしまいます。

悪質な場合、でっち上げた話を周りに吹き込んでいる場合もあります。

周りの人間が絡み、嘘でも繰り返しその主張で攻めることで、被害者は、精神的に狂ってしまい、「自分がおかしいのではないか」と自分自身を責めるようになります。

ガスライティングが行われる場所と関係性

ガスライティングが行われる場所としては、以下のような場所が挙げられます。

・家庭

・職場

・学校

・友人・知人関係

そして、注目すべきは関係性です。

ガスライティングは、力関係として対等でなく、上下関係のある間柄で行われます。

すなわち、夫婦、上司と部下、先輩と後輩などです。

加害者となるのは、自己愛性パーソナリティー障害であることも多いようです。

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ガスライティングの目的

ガスライティングは、巧妙に仕組まれた嫌がらせです。

この嫌がらせは、以下のような目的で行われます。

・被害者を周囲から孤立させ、加害者のコントロール下に置くことで、被害者を服従させる

・被害者を、精神的に追い込むことで破滅へ導き、正常な判断と被害者の自立を妨げる

・被害者の自信を奪うことで、加害者に頼らざるを得ない状況に持ち込み、加害者の立場を保つ

つまり、被害者の判断力を奪い、自分の手元に置いておきたいということです。

ガスライティングへの対処法

ガスライティングは、明確な証拠がないことも多く、わかってもらうことは極めて困難です。

相手をしないことが、重要です。

しかし、あなたが孤立するようなことになれば、加害者との関係は、より濃いものになることでしょう。

違和感があったときに、スマホに簡単なメモをとっておきましょう。日記的なものでも構いません。

加害者は、平気で嘘の主張をします。

これまでの発言と、一貫しているのか、確認をしてみてください。

あなた自身が問題だと気が付くことができれば、どうにでも打開できます。

気が付かないと、相手も周りも、そして自分自身すら、自分を責め続けることになり、負のループです。

事実に気が付いたときには、怒りの気持ちが湧いてくることだと思いますが、そのようなくだらない人の相手をする時間が無駄なのです。

離れましょう。

夫婦なら、別居。仕事なら、退職。

簡単ではないことですが、よいきっかけを神様にいただいたと思って、自分の力を信じて飛び出してみるのです。

きっと、今よりも素敵な未来が待っていることでしょう。

まとめ

今回は、ガスライティングという心理的虐待について考えてきました。

自分のことを二の次に考えがちな被害者体質のあなた。

まず大切にするのは、自分自身です。

意識的に、大切にするようにしましょう。

そして、自分自身のことは、自分自身で守りましょう。

決して、安売りしてはいけません。

あなたは価値のある人物です。

その価値がわからない人のことなんて、こちらが尊重する必要はありません。

あなたを大切に扱ってくれる人との時間を、大切にしていきましょう。

お読みいただき、ありがとうございました。

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