DV(ドメスティックバイオレンス)と聞くと、殴られたり、蹴られたりなどの暴力を想像する方は少なくありません。
身体的に暴力を受けていないからと、その相手は悪い人ではないと言い聞かせることすらあります。
しかし、DVには多くの種類があることをご存じでしたか?
DVを受けていないと思っていた方も、もしかしたら当てはまるものがあるかもしれません。
また、複数当てはまる場合も多いので、DVを受けていることに気が付いている方も、ご自分に当てはまるものについて、違う視点からも確認してみてくださいね。
DVとは
DVとは、ドメスティック・バイオレンスのことです。
domestic:家庭内の
violence:暴力、暴行
よく『家庭内暴力』という言葉でも表現されています。
つまり、DVとは、配偶者や恋人などの近しい存在である人物から、暴力を受けることを指します。
DVには、サイクルがあります。
DVのサイクルについて、詳しくは、【ハネムーン期】『根は優しいから、モラハラではない』と思っていませんか?にまとめていますので、ご覧ください。
身体的暴力
DVで代表的なものが、この身体的暴力です。
多くの方が、DVと聞いたときに、身体的暴力を想像するのではないでしょうか。
具体的には、以下のようなものです。
・殴る
・蹴る
・髪を引っ張って引きずり回す
・火のついたタバコを押し付ける
・首を絞める
精神的・心理的暴力
相手の心をえぐる言葉を吐きかけたり、態度で相手を威圧したりするのが、精神的・心理的暴力です。
モラハラも、ここに当てはまるでしょう。
具体的には、以下のようなものです。
・嫌味を言う
・妻を見下した発言をする
・大きな声で威圧する
・あえて物音を立てて不機嫌さを強調する
・無視する
夫からの暴言に疲れた・・・それって、『モラハラ』ではありませんか?
性的暴力
性行為の強要などは、たとえ夫婦間であっても許されないことで、性的暴力に分類されるものです。
具体的には、以下のようなものです。
・嫌がっているのに性行為を強要される
・避妊に協力してくれない
・中絶を強要する
経済的暴力
経済的に困窮させる行為は、経済的暴力に分類されます。
具体的には、以下のようなものです。
・生活費を渡さない
・収入を明かさず、自らは散財する
・妻の収支を必要以上に管理しようとする
・勝手に借金をする
・夫婦の蓄えや、妻の蓄えにまで手を付ける
・妻に仕事をさせない
社会的隔離
相手の交友関係などに介入し、関係を絶たせるような行為は、社会的隔離と言われ、DVの一種に分類されています。
具体的には、以下のようなものです。
・妻の交友関係を管理し、外出を制限する
・妻に仕事をさせない
・妻の実家への帰省を制限する
子どもを巻き込む暴力
子どもがいる夫婦であれば、子どもを巻き込んで利用したDVもあります。
具体的には、以下のようなものです。
・子どもに危害を加える
・子どもに暴力行為を見せる
・妻の悪口を言い、子どもを味方につける
・子どもを利用して、脅す
まとめ
今回は、DVについて種類別にご説明しました。
モラハラは精神的暴力として認識されていることが多いですが、モラハラ夫は、さまざまな手法で、多岐にわたり攻撃をしてきます。
いくつか、該当する項目があると思われた方も多いのではないでしょうか。
何となく、自分の状況に当てはまる気はするけれど、自信がない・・・というときは、まずは第三者に相談してみることをおすすめします。
自分一人では、なかなかわかりにくいもの。客観的な意見を聞くことで、新たな気づきが得られるかもしれません。
【モラハラ離婚】夫からの暴言に疲れた・・・モラハラの相談先ごとの特徴と感想
DVを受けている状況はわかっているけれど、一歩踏み出す勇気がないという方も多いと思います。
離婚後の生活は苦しいのか】シングルマザーは、不安が大きい?離婚を後悔している?
大人になって資格取得なんて、今更無理・・・と思っていませんか?
まずは、情報収集から始めてみましょう。
知らなかった方法を知るだけでも、道が拓けてきます。
今後の人生、夫の顔色を窺わず、自分の思うままに生きていけると考えるだけで、少し未来が明るく見えてきませんか?
離婚の勇気が出ない・・・モラハラは苦しいけど、踏ん切りがつかないあなたへ
お読みいただき、ありがとうございました。