「離婚後は実家で暮らしたいけど、実家暮らしってどうなんだろう?」
「離婚して実家に住ませてもらっているけど、ストレスが溜まる・・・」
シングルマザーのうち、全体の約4人に1人が実家暮らしをしていると言われています。
たしかに、ひとりで子育てをしていくとなると、実親のサポートが受けられる環境というのはありがたいものです。
しかし、距離感が近くなりすぎることで、良好だった実親との関係が悪化してしまうケースも少なくありません。
今回は、実家暮らしであることのメリットやデメリットを踏まえて、実親との同居で関係性を良好に保つコツや実家を出るタイミングをまとめました。
最後まで読んで、あなた自身の未来を当てはめながら、今後のことについて考えてみてくださいね。
実家暮らしのメリット
まずは、シングルマザーが実家暮らしをするメリットについてお伝えします。
生活費が抑えられる
実家暮らしのメリットとして、一番大きなメリットと言っても過言ではないでしょう。
実家を出てひとりで子育てをしていくのと、実家に住まわせてもらうのと比較すると、金銭的な負担が少ないのは圧倒的に後者です。
実家に住まわせてもらうために、ある程度お金を入れるとしても、自分で家賃や光熱費、食費などを支払って暮らしていくよりも負担は少ないでしょう。
金銭的に余裕がないシングルマザーは、まず実家暮らしで経済基盤を立て直して、その後自立するという方も多いようです。
サポートが受けられる
シングルマザーが働くとなれば、残業が難しかったり、子どもの習い事の送迎に困ったり、ひとりでこなすことに不自由さを覚えることが少なくありません。
実家暮らしであれば、自分ではこなせないと思ったときに、実親からのサポートを受けることができ、心強いです。
残業ができるなど仕事に融通が利くと、キャリアアップに繋がったり、収入が増えたりなど、メリットも多いです。
実家暮らしのデメリット
ここからは、シングルマザーが実家暮らしをするデメリットについてお伝えしていきます。
教育方針の違い
子どもに対する教育方針の違いに違和感を覚えることがあります。
実親と同居するとなると、子どもを見ている大人が複数人いることになるので、それぞれの価値観をもって子育てをしていくことになります。
子どもとしては、色々な面から見た教育を受けられる反面、人による教育の差に困ることもあるでしょう。
あなた自身も、意見をもらったり、一緒に子育てをしてもらえたりなど助かる一方で、自分の教育方針との違いを感じるときには、それがストレスになる場合があります。
家事負担・経済的負担の分担が難しい
実家に住むとなれば、実家にいくらお金を入れるのか、家事の分担はどうするのかなどを考える必要が出てきます。
実家は実親の家であり、あなたは一時的に住まわせてもらうことになるので、多少無理があっても引き受けなければならないことがあります。
家事の負担や経済的負担が見合っていないと感じると、それがストレスの原因となりやすいです。
家事が増える
自分と子どもで生活するよりも、作る食事の量も、掃除する範囲も、洗濯物の量も増えるので、家事は全体的に増えます。
実親と分担できたり、子どももお手伝いしてくれたりするのであれば、それほど負担にならないかもしれませんが、家事一つ一つの分量は大きいものです。
あなたの担当が多ければ多いほど、負担が大きくなりストレスに繋がっていく可能性があります。
自由が少ない
家に友達を呼んだり、夜に出かけたり、好きな時間にお風呂に入ったり・・・
実家暮らしだと、そういった自由は必然的に少なくなります。
実親の価値観にもよるところですが、自分で暮らしていくよりも気を遣う必要が出てくるでしょう。
実親との同居で関係を良好に保つコツ
実親との同居で、関係性が悪化してしまうというケースは少なくありません。
たとえ実親であったとしても、違う人間なので価値観は違って当然です。
同居をストレスに感じ始めた場合、以下のことを試してみてください。
- 実家を出た場合の収支を洗い出す
- 浪費を避けて、蓄えを殖やしておく
- 家事分担など、できることはできる範囲で引き受ける
- 実家に住めることはありがたいことだと感謝の気持ちを持つ
- 当たりが強い場合などは、意識的に時間をずらすなどして親との接点を減らす
- ファミリーサポートや日常生活支援など、親以外の支援を受けられるよう準備する
実家を出る準備しておくことで、実際に実家を出るわけではなくても、「いつでも出られる」という気持ちが支えとなり、心理的に楽になります。
実家に住んでいる間は、親に頼ってしまったり甘えてしまったりしてしまいがちですが、感謝の気持ちを持ってできることは引き受けるようにしましょう。
逆に、実親もあなたに甘えてしまう場合があります。
あなただから受け入れてくれると思って、実親が八つ当たりしてくる場合などは、家庭内で距離を置くしかありません。
もしストレスが増大した場合には、実家を出ることを現実的に検討していくようにしましょう。
実家を出るタイミング
「経済的に整ってから実家を出よう」「子どもがもう少し大きくなってから・・・」と考えていると、なかなかそのタイミングは訪れません。
実家を出るために、何が必要なのか紙に書き出して、ひとつひとつ潰していきましょう。
時期を明確に決めてしまうのも、ひとつの方法として有効です。
市町村に問い合わせてみたり、インターネットでひとり親支援の情報を見たりなど、得られる情報は無数にあるはずです。
実家を出るタイミングは、誰も教えてはくれません。すべてはあなた次第なのです。
出たいと思ったときが、タイミング。
実家暮らしにストレスを感じているのであれば、自立のために主体的に動いていきましょう。
まとめ
今回は「シングルマザーの実家暮らしはストレス?実親との同居で関係を良好に保つコツと実家を出るタイミング」についてお伝えしました。
実家暮らしであるシングルマザーは、さまざまな恩恵が受けられる反面、不自由さが目立つ場合も多いでしょう。
親も、いつまでも元気でいられるとは限りません。
人間、上手くいっているときは現状に甘んじてしまいがちです。
ストレスを感じている今こそが、逆にチャンスであるとも言えるのです。
ストレスが大きいママは、子どもにもストレスを与えてしまいかねません。
自分のためにも、わが子のためにも、最善の選択ができると良いですね。